瑞応寺に伝わるお話をまんがでご紹介しています/真言宗瑞応寺

真言宗瑞応寺
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瑞応寺に伝わるお話

夕顔観音伝説

鎌倉時代、幕府の庇護を受けて総武の地に勢力を誇った千葉一族に、夕顔姫と呼ばれる心優しく美しい姫君がいました。夕顔姫は信仰心に篤く、父母に願ってこの地に庵を構え、豊かな自然に囲まれながら、念仏三昧の日々を送るようになりました。やがてその姫の人柄にひかれて、多くの人々が庵に集まるようになり、姫はそこで人々に読み書きを教えたりするようになりました。やがて夕顔姫は天寿を全うし、妙円という法名を贈られますが、妙円尼を偲ぶ人々によってその姿は観音像に刻まれ、その観音像が「夕顔観音」と呼ばれて、多くの人々の信仰を集めるようになったのです。

鐘ヶ淵伝説

「夕顔観音伝説」と共に瑞応寺に伝わる「鐘ヶ淵伝説」は、瑞応寺にあったと伝えられる名鐘にまつわる物語です。戦国時代、関東管領・上杉氏の配下だった千葉氏は、急激に勢力を伸ばしてきた小田原城の北条早雲により上杉氏が越後に追いやられ、奮戦むなしく北条氏の軍門に下ります。その時、千葉氏所縁の瑞応寺にある名鐘が戦利品として持ち去られますが、荒川を下る船の中で鐘から奇妙な音が聞こえ、静かだった川が船を転覆させるほど荒れ始めます。恐ろしくなった人々がやむを得ず鐘を荒川に沈めた場所が、「鐘ヶ淵」と呼ばれるようになったのです。
 

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